高校生への授業

先日、高校生への授業として、フラメンコのショーと講義をする機会をいただきました。
今までも何回か同じような講義をしたことはありますが、同じ高校生でも学校によって随分違うのだなあ、と思いました。


私たちは学校に伺い、夢を持つ事、生きるということを講義するのが大好きです❤️

数年前に行ったワタミグループの渡辺会長が理事長の高校では、通っていた学校でうまくいかずに転校してきたり、登校が難しくてオンラインで授業を受けるシステムを利用していたり、様々な悩みを抱えている子が多く通う学校でした。

その時の学校の記事はこちらでどうぞ😊
心が揺さぶられる授業!SDGs特別授業でフラメンコ体験
https://id.ikubunkan.ed.jp/blog/8541/

また、北海道日高町での高校は親元を離れて暮らしている子ばかりで、高校生が小学生の親代わりのように面倒を見て、地域の方々へのフラメンコショーの際には高校生達が木材でステージを組んでくれたり、
一緒に踊るときには思いっきり全身表現をしてくれたり、笑顔で明るくて元気で、反応も振る舞いもとても大人でびっくりしたこともあります。

その他にも沢山の学校へお邪魔しました。
これは完全に私の所感ですが、廊下で会ったときに『こんにちは!』という挨拶を元気に返してくれる生徒さん達のいる学校は、自分がどう見られるか、という恥ずかしさを高校生にして既にクリアしている子が多い気がしました。

高校生が子供か、大人か。
中学生を子供扱いするか、しないか。
というのはその人それぞれでいいと思いますが、それは周りの大人が決めることではないのだろうな、と思います。
大人として接すれば大人になるし、子供として接すれば子供になる。
年齢関係なく、そういうものだと思うのです。
フラメンコの世界では、特にスペインでは大人も小さい子供も同じクラスでお稽古をしています。
周りの大人達も一緒に学ぶクラスの仲間であり、誰も子供扱いしません。


私はどうしても小さい子を見ると、かわいいかわいいと接してしまうので^^;
まっっっったく子供の講師に向いていないので😭
我がピオネロアカデミーに子供クラスができた際には私以外の講師にお任せしようと決めております🤣

何歳であっても数時間でも親の元を離れ、自分の時間を自分の言動で作り上げていく。そこに発生する責任も含めて経験しながら学んでいくことができるのがお稽古事のいい所だと思います。

ピオネロアカデミーにもたくさん子供が集まったらいいなあ^^

ちょっと話が飛んでしまいましたが、日本もようやく18歳で成人となりましたので、いきなり成人!!!というギャップに苦しむことのない教育や環境が必要なのだろうなあ、と思いました。

近年、高校生の芸術鑑賞会がなくなる方向にあります。
芸術は心を、脳を育てる大切な要素の1つです。
そこに思いを巡らせ、その芸術が生まれた歴史に身を置いてみたり想像したりすることで、感性やクリエイティビティーというものは育つのだと思います。それらが欠けた人が溢れ返る世の中になったらどうなるか。
教育の方針を決める国の皆様には、是非クリエイティビティー力を働かせて、子供達にとっては長い長い学校生活を意義のある時間になるようにしていただけたらいいなあと思います。